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人は2000年前から炭を焼いてきた
2000年前の人もこの煙と同じ煙を見て炭を焼いた
西暦2000年代にも、山にこの煙はたなびき続けるだろうか

炭焼日誌「2000年の煙」

10/30

このところ、炭倉庫にコン、コロコロコロという音しきり。コナラのドングリが落ちてくるんです。そんなに子孫の素を作ってどうするんだというほど、落ちてきます。 さて、山の木や草は、人が手を加えずそのままにしておいた方がいい、木を切るなんてもってのほか、という考えまだまだ根強いです。
人が自然と対話しながら、適度に手をかけてやった方が、山はより元気になります。最終的植生が常緑樹の地での落葉広葉樹の雑木林の維持のための落ち葉かき、下刈り、伐採、これは炭焼きに不可欠です。人の手で山は元気になります。人と山がとてもいいハーモニーを奏でてともに何千年も続いてきたのが、里山と炭焼きです。
一方、深山などの極相林状態も山は元気です。南関東なら、どんなに荒れた山でも最終的には、カシなどの常緑樹の山になるはずです。でも、そこに人が手を加えてやれば、放っておけば500年かかるところが、半分ぐらいの250年で元気で力のある森になると言われています。東北地方のブナ、ミズナラ林もしかりです。 その山に沿った形で、元気な山を思い浮かべ思いながら、人が手をかけてやれば、やるほど山も答えてくれるわけです。 笹やツルに覆われた荒れた山よりも、風通しが良くて木々がしっかり伸びている山の方が、元気があって、CO2の吸収力が大きいのは素人目にも明らかですが、最近の研究でも実証されつつあるということです

10/25
やっと炭焼き本来の仕事に戻りました。茶道炭の炭が冬用(炉用)に変わるのが、11月から。そのため、今月末までに送らなくてはならない注文が立てこんでいます。山の伐採もそろそろ。いい木は葉が落ちる頃に切りたいのですが、料理屋用の炭がもうないのは痛い。山探しとともにじっくりと仕事の予定をたてねばなりません。
10/22

7日間のニコタマへの通勤も今日で終わり。用意していたチラシが、置いておくだけでどんどんなくなって、計900枚以上なくなったのには驚きましたし、買ってくださった方はもちろん炭や炭焼きのことをいろいろ聞いてくださった方はとても多かったです。都心を経由しての通勤、室内での長時間の接客と慣れないことをしたので疲れましたが、炭や炭焼きが山とともにある人のあり方のひとつとして、現代の暮らしの中にもっともっとしみこんで行く一助となったとしたら、こんなうれしいことはありません。

10/21
朝、早めに行って、展示の修正。里山と炭焼きはともに支えあって続いてきた。自然と人がともにあったシンボルとして炭の存在感を示すことにした。炭出しした時のイメージ。前を行く人たちが、一様に「うわぁ、炭」だと言う。考えてみれば、40年前の燃料革命以降、街中でこんなにたくさんの炭を見ることさえなくなった。そんな今、なかなかインパクトがあるかなと思う。image002.jpg 展示にかまけていて、レクチャーの準備はそこそこ。しかも直前に、パソコンからデジカメに取り込んだ画像をテレビで再生しようとしたが、できないことが判明。せっかく、伐採からひこばえ、炭窯から炭焼きの様子などを順番に並べていたのに(あとになって、変換すれば可能とわかったがあとの祭り)。気落ちしたまま、レクチャーへ。でもそのせいか、思っていたほどにはあがらなかった。山があって人が生きていけた、その大きな一つとして炭焼きがあること、山のことを思って炭を暮らしに活かしてほしい、そのことが荒れた山を元気にすることにつながる、という一番いいたいことはまぁまぁ伝えられたかなと思っています。わざわざ、このつたない話を聞きに駆けつけてくれた仲間、そして足を止めて聞いてくださったみなさん、本当にありがとうございました。
10/19

初日はお客さんが多いと聞いていたので、気合を入れていましたが、午後の1時から3時頃に結構集中した程度でなんとかこなせました。聞いていた通り、竹炭のかけらをブローチにしたい、竹炭を貼ってカレンダーを作りたい、菊炭そのものをいろいろ工夫して玄関飾りたいなど自分で作り出すという意欲ある方が多い。ファッションも個性的かつ自然の風合いを尊重した雰囲気の人が老若問わず目立つ。売上としても、予想していたよりは盛況だった。なかなか店を開けられず、7時間飲まず食わずというのもそれほどこたえない。
忙しい中だったのでごちゃごちゃしてますが、私たちの展示の全景です。
10/18
高島屋の道具展で搬入と展示設営。竹仁さんにも遠くから来てもらった。透明袋でのラッピングは会場の雰囲気にまったく合わず、はずす。会場全体が炭と灰をイメージした巨大なオブジェを中心に、各ブースとも素材の風合いと個性的な主張にこだわった、デパートの通常のモダンな雰囲気とは対極にあるような異次元空間。たとえば、炭の下に敷いた布が機械織りだというだけで、会場に合わない。会場内に機械織りの布はひとつもない。透明ラッピングなんてまったくの論外。ベテランの方が多く、作り出されている物そのものが、自然への畏怖と畏敬を感じさせるものばかり。出展ははじめてで、しかもここの雰囲気を知らない私たちのところはついつい飾り付けをしたがって、文化祭的になってしまっていた。途中で、それに気づいて、主催者の方にいろいろアドバイスもいただいて、過剰な飾り付けを取り除いたり、素材としての炭そのものを強調するようにしたのですが、いやぁ、これがなかなか難しい。食事もとらず、9時間もかかてしまった。でも、炭をイメージした表面を焦がした杉とその足元の灰。炭のためにあるようなこの巨大なオブジェのまん前で展示ができるのはとってもうれしい限りです。
10/16
高島屋の道具展の準備でてんやわんやですが、やっと終わりが見えてきました。ラッピングは全部で100個くらい作り、見本として飾る小さいかごに炭を入れてもみました。また、炭を使った手作り品として、いくつか作ってみました。竹炭で壁掛けを2種作り、小さい竹炭に穴を開けてビーズを作って、市販のビーズと合わせて、ネックレス、ブレスレット、携帯ストラップ、キーホルダーも作ってみました。子供と一緒に、風鈴も竹炭を作り、さらに、細いならで音を合わせて炭琴まで作ってしまいました。いゃぁ、これまでいつかはやりたいと思っていた炭を使った工作がほとんどできてとっても満足しています。(写真はまた今度載せます)いろいろ工作してみたのは、現代の道具展は手作り品の作り手がプロ、アマ問わず、おもしろい素材捜しに来ると聞いたからです。にわか仕立ての工作がどの程度、そんな目の肥えた人たちの目にとまるかはわかりませんが、炭を焼いている者でもこの程度にはできるおもしろい素材だということが少しでも伝わればと思っています。
10/13
炭出し。やはり立て木の下の方が、焼けが悪く、精錬計の振りが鈍い。まだまだ未熟だ。できの良くない時の炭出しは自分に頭がきて、仕事が粗くその分やけにペースは早い。全数検査が必要かと、立て木の一番足元を燃やしてみる。一番怖いのは、パチパチと線香花火のように跳ねること。しかし、それはない。やはり、完全に煙が切れていたからか。跳ねないのなら、料理屋に出す燃料用としては、重みもあって前回よりもいいくらい。前回と合わせて考えると乾燥した材をあまり高温まであげると炭素も燃やしてしまって軽い炭になるということがあるのかも。気分が少し改善。ただ、展示用としては、やっぱり不満だ。展示に考えていた細くて丸いコナラは、下から精錬計は振れるのだが、もっといい色つやが欲しかった。材が乾燥し過ぎている今の時期だからこれが限界かとも思うが。窯止め。煙は完全に切れていて、臭いもOKだと思って、ねらしにかかったのだが、うーーん、温度がなかなか上がらない。窯口の壁を壊しても、明るさがいつもより落ちる。なかなか明るくならない。ねらしにかかるのが早すぎた。今回、太い材が多く、くぬぎも結構あったせいで、いつもと違っていたようだ。高島屋の道具展に出せるような炭は出ないかもしれない。少しでもいいのが出てくれればいいが…。
10/2
お昼ごろ、煙突口温度85度。前回の同時期より、10度低い。このくらいの方がいい。止めるのは普段通り金曜になりそう。
9/30
昨日、予備燃し、今日、口燃し。このところ2日間予備燃しをすることが多かったのですが、今回はそれほど間が空いていないこともあって、一日だけにしたら、今日はやっぱりなかなか火が付かず(自然炭化に達せず)、6時間くらい焚き火をしてました。乾燥しているとはいえ、太めのクヌギをたくさん入れたことも影響しているようです。
9/27
前回焼いた炭は軽すぎました。高島屋の道具展もあるのでどうしてもいい炭が欲しく、急きょコナラを2本伐採しました。2日くらいで焼くことになるので、逆に乾燥が足りず、割れが入り安いですが、軽いよりはいいでしょう。

これは太さ約3cmのコナラです。花模様のような年輪が幾重にも見えます。ナラの断面はこんなにきれいです。
9/24
師匠の窯の天井つくり(鉢上げ)。ユンボで焼き土と山土とセメント少々を混ぜたので、すごく早かった。仕上げの上塗りまで入れても6人で5時間くらいで終わってしまった。窯底を天井立ち上がりのところに比べて少し大きくしたそうです。壁近くに曲り木を入れることを考えての師匠のこだわりです。

        
正面から           背後から 塞いだ煙突口  土を叩き締める棒 長さ約80cm
9/21
炭出し。中6日なので、壁は少し熱いですが、炭は熱くはなく安心して出せました。立て木の下から精錬計は触れるし、良く焼けてます。ただ、軽いです。ほとんどナラしかも伐採後日が経っているのでなので、いいクヌギ中心で焼く時に比べると、重みは3割近く少ない感じです。炭は重量取引なのでかなりがっくりです。伐採後一ヶ月で、根切りのみで、直前に玉切りしたナラでも、同条件のクヌギに比べて、1割から2割程軽くなります。伐採後時間が経っているとはいえ、クヌギだとここまでは軽くなりません。やっぱりクヌギが恋しくなります。原木が軽いのですから、炭焼き時間が短かったのもうなずけます。
9/20
次の伐採シーズンに入る11月までに、もう一度は焼いておきたいと山に行きました。春に切り株から萌芽したクヌギが大きいものだと背丈くらいになっています。ドングリからプランターで育てている苗は2年経っても、30cmほどなのに、切り株からの萌芽の威力には本当に驚かされます。






9/16
高島屋と現代の道具展に向けて、飾り炭を作ってみています。前からやりたいと思っていたのですが、なかなかできなくてやっと目標ができたので取り組めてます。
やってて思うのは、くぬぎの菊炭はもちろん断面がいいし、ならの断面もいいのですが、竹炭がいいことです。その色は、いぶし銀だったり、つやのある黒だったり、光る灰色だったりと存在感があります。これを磨いたりするとまた違うんでしょう。竹炭に魅せられて、専門で焼く人の気持ちがわかった気がします。
写真でどこまで伝わるか心元ないですが、近々産直のページでも飾り用華炭のオーダー受け付けを始めようと思ってます。

9/15
窯止めした翌日は、どうしても窯口と煙突口をふさいだ土にひびがでるので、そこから通気して炭が燃えつづけるのを防ぐため、お汁粉より少し濃い目のトロトロ(土の汁)をひびにかけて塞ぎます。今回はそれほど、ひびも大きくなくうまく止まったようです。今回のナラがうまく良く焼けたら、高島屋の現代の道具展に出します。うまく焼けてるといいな。
9/14
予想通り予定より一日早く、ねらしにかかって、煙突口温度400度以上で窯止め。内側の障壁を崩すといきなり明るかったので、いい炭を期待できそうかも。

窯口から見た煙突口400度の時
9/12
煙突口温度175度。今回は、ナラでしかも乾燥が1月半で、上げ木に竹を結構入れたこともあって、予想より窯止めが一日早くなりそう。雨で遅くなるということもあるのだが、昨日、今日の雨は影響なかったよう。
9/11
雨。それでも炭切り。配達までしている焼肉屋さんが新装して炭を使う量が倍以上になりました。これに追いつくのは大変すぎて、頭を悩ませています。料理屋向けだけでやって行くのはその価格の安さゆえ無理なんです。と言って、最初に買ってくれたお客さんなので、値上げもしにくいし、低価格の燃料用にかまけていては、売上的には主流の茶道炭を焼くのにしわ寄せがきてしまうし。思案のしどころです。
9/9
一昨日、昨日と予備燃し(蒸し煮)をして、今日口燃し。4時間で焚き火を終え、自然炭化に入る。ナラは前回(7/11〜17)の竹に比べると素直な炭化という感じがする。ナラとのつきあいは長く、最初に山に入ってチェーンソーで切ったのも、最初に炭を焼いたのもナラでした。山仕事を教わった群馬も、ここ埼玉も、山にナラの木は多く自生しているので、しいたけ栽培や炭に最も使われる広葉樹です。しいたけには最高ですが、炭にするとクヌギ、カシにはその重みと火持ちなどでかないません。それでも、この木には気品を感じます。生のままでも断面の色、表情、切った時の香りもそうですが、炭にしても上品です。
9/4
コナラの材入れ。コナラの生材の間に、ずっと以前に焼いたクヌギ炭の炭化が不十分な物をもう一度焼きなおすために、はさみこむようにしました。2度焼くと少し軽めになりますが、よく炭化します。ただ、短い炭をはさんだのでどうしても倒れてしまって、窯口近くになって修正するのがたいへんでした。
9/2
私の師匠が窯の作り変えをしています。鉢(天井)の型ができたところですが、最後に細かく切った枝で隙間を埋めていくのですが、今回はその代りに土を塗って隙間を埋めてみたそうです。
この上に紙を敷いて天井の土をたたきつけていきます。一度目の炭に焼けた土が混じってしまうという難点はありますが、天井はでこぼこのないきれいなものに仕上がるでしょう。でこぼこのない方が炭化もスムーズに進みます。
9/1
竹炭をやっと出しました。いつものカサにしても、4分の一くらいしかありません。竹は空間があってきっちり詰めれないせいもありますが、高温にすると灰になる率も多いようです。左側が特に灰化しています。これは空気の遮断が甘かったせいかも。
右の写真はうまく焼けた方ですが、いい炭となるのはこのほんの一部でしょう。やっぱり竹はたいへんで難しいです。

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8/26
ここ4日ほど、PCのトラブルでOSを二度も入れなおしたりしてたいへんでした。コンピューターの脆弱さを思います。
それに対して、山のゆらぎなさを思います。こちらが思い通りに使おうとすることは容易ではないですが、私たちが生きていくのに必要な物の素はしっかり作り出してくれます。
8/16
山で材を玉切って、運び出し。全身汗でぐっしょり。6リットル近くの水を飲んでも頭が痛くなってきます。夏の仕事はつらいです。そんな中でかわいらしい花や虫たちに出会うとほっとします。
? 教えてください         ヘクソカズラ       カタバミ
左の花の名前は図鑑ではわかりませんでした。オニヤンマもいました。
8/14
子供と朝の3時から、虫探しをしました。はちみつをナラやクヌギに塗ったのですが、お目当てのカブトムシやクワガタはなかなか来てくれません。蛾は数種類が来るのですが。それでも、25mmと小さいですが、クワガタを見つけることができました。
師匠の家は、しいたけ栽培をしていて、その山で、使ったほだ木とナラのおがくずを米ぬかで発酵させて、そこでカブトやクワガタの飼育をしているのだって初めて聞きました。千匹ものカブトの幼虫を森林公園に提供しているんだそうです。いやぁ、さすがに何でもできます。今度私も、たまったクヌギとナラの切りくずを山において、卵の産み付け場所を作ってみようかな。
8/10
今年のひこばえです。まだまだ、回りの緑とはっきり区別がつく、まさに新緑、若いクヌギです。







8/2
雷がゴロゴロ鳴って、薄黒い雲が出たり入ったり。昼頃には雨がしとしと降りました。炭切りを外でやっているので雨はまいります。機械を軒下に持ってきて仕事しました。風で炭粉が流れてくれないので、いつもより黒くなりました。
屋内で炭を切るところでは、火気厳禁だそうです。炭を切ると舞う粉に引火してしまうからです。
7/31
昨日に続いて、ノコの頃の窯作り。一年持てばいいというので、かなり簡素に作っている。奥行き6尺(約1.8m)、最大幅4尺、最大高さ4尺8寸。煙道と窯口だけは石で作るが、内壁と窯底は山を掘ったまま。天井も、丸太を横に10本ほど渡して上からこね土をたたきつけていくのを3度くらい繰り返し、乾燥焚きをしている時にはみ出した丸太は引き抜いて、穴に土を詰めるだけ。これを1人か2人で2、3日で作るという。それにしても早い!
こね土もほとんどは切り出した山のなま土だというから、このあたりの山の土はちょうど窯に適したいい土だったんだろう。それにしても、毎日1000度を越える熱を加えるのに、これで大丈夫なのかなとは思う。よけいに窯様子が気になって山に急ぐはずだ。

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7/30
7/29に続いて。ノコの頃と言えば、昭和初期の隣の寄居での炭焼きの記録があります(朱通祥男「寄居町三品の白炭技術」『埼玉県立歴史資料館研究紀要11号』1989)。このあたりもこのころまでは、白炭が中心でした。家から歩いて一時間の山に毎年窯を築く。約24時間で200kの白炭を焼く。朝7時に家を出て、昨日の炭を俵に詰めた後、材をノコとマサギリで切り、玉切って、一度に背負子で90k、夕方までに450kの材を運ぶ。夕方に精錬作業を終え、材を入れ、口焚きして、炭化が順調なことを確認して帰るので、帰宅は夜8時、時には10時を過ぎる。朝俵に詰めた炭45kを背負って、たいまつを灯して、煙の様子を振り返り、振り返りしながら、山を下りる。
炭焼きの様子が気になって、何度も振り返るという気持ちはとてもよくわかります。それにしてもとても背負えないなという重さをしょってるし、とってもハードです。
昔から炭焼きは、山村の重要な換金産業でした。
7/29
山で薪出し。夏の山はにぎやかです。ウグイスが鳴き、セミもジージーと自分を主張してます。スジチョウがゆるやかにフワフワと舞い、生まれたばかりのアマガエル、コオロギ、バッタが跳ねて、カネヘビがチョロチョロと走ります。すっかり濃くなった緑の中で、切り株からのひこばえの葉だけは、まだまだみずみずしく初々しく輝いてます。白、黄、紫の花も色を添えます。(デジカメの電池切れで写真なくてすいません)
こんな山で、チェーンソーをうならせ、運搬車をガーガー走らせているとなんだか今日はちょっと虚しさを感じてしまいました。自然から浮いてしまう人間という動物……。ただ、機械でなくノコやオノなどの手道具を使っていた頃は、もう少し山の仲間たちに溶け込んでいられたのでは。そのころが羨ましく思うけど、今は残念ながらそこに戻る余裕はないです。
7/27
家で炭火で焼肉をしました。私は集合住宅に住んでいます。カルビはさすがに油が落ちて煙が出るし、油に火が着いてたいへんなので台所の換気扇の下で前もって焼きましたが、牛タンと牛レバーはテーブルで焼き、その場で食べました。さすがに炭火焼肉はうまいです。
私が卸している焼鳥屋さんでは、炭をある程度起こすと柄の長いハンマーで叩いて、炉全体に炭を隙間のないように敷き詰めます。そうやってやると油が落ちても、真空なので燃えないそうです。でも、これは50cm×100cmくらいある大きな炉だからできること。家庭ではとても難しいです。火が着いても、煙が出てもいいんだという場合はもちろん炭火焼肉屋さんに行ったつもりで食卓でやります。私も何度もやりました。ただ最近は油の出るものは強制的に換気できる場所でやっています。
室内で炭火料理をするお勧めは、油の出ない肉やウインナー、魚介類ならエビやイカ、するめなどを食卓で焼くことです。これなら気軽に炭火焼きを楽しめます。
肉、魚をおいしく焼くコツは、強火でさっと焼いてやること。炭を十分真っ赤になるまで起こしてやります。網の上に炭を並べてガス火に乗せてある程度端が赤くなってきたら、こん炉に移して、しばらく待ってさらに赤くなって火力が増すのを待ちます。最近は、一人用のこん炉も出ていますが、やはり使い勝手がいいのは、大きいもの。大きい方が火力が強くなるし、火持ちもいいです。小さいものだとそこそこ大きなこん炉で十分に起こした炭を移し替えてやることになります。私は炭を入れる内寸で30cm以上もある秋刀魚もそのままやけるこん炉を使ってます。
7/22
家族でバーベキューのイベントに参加しました。場所は群馬の片品村です。炭は地元群馬産のナラ炭でした。そこそこいい炭でしたが、やはり屋外のバーベキューだとその良さはイマイチはっきりわかりません。
飲料水に入れたり、お風呂に入れたりというのは、いい炭の方が効果は高いとは思いますし、そのままの炭を使う場合はそこそこ硬く焼けていなくてはならず、硬く焼くのにも技術を要します。でも、ネットや袋に入れている場合はいい炭であるかどうかは使う側にはわかりませんし、効果の比較も使い手には難しい。
これらに対して、屋内で炭を使う場合は、その臭い、跳ね具合、火持ち、火力と炭の良し悪しは炭を使えば使うほどわかってきます。
このごろ主流の屋外での使用や新しい用途での使用では、うっかりすると炭焼きの技術の低下を招きかねないと感じています。

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7/19
収めている焼鳥屋さんに、私の炭だけでは足りないので、仲間を何人か紹介しました。近くこの仲間で製炭組合を作ろうかという話もあります。そしたらこの焼鳥屋さんに、組合作るより、技術の標準化が先じゃないかと言われてしまいました。幸い私の炭は一番いいと誉めてもらってそれはうれしかったのですが、技術の共有は難しいものがあります。
炭焼きは一人一流派です。窯の構造は一つ一つみんな違う、窯の土の水はけも違うという基本があります。さらに、材によっても材の樹種、材の質、材の乾燥具合、そして炭焼きのその時の条件として湿度、窯の乾燥具合、風向き、風力などなどいろんな条件が炭に影響します。同じ人が同じように同じ材を焼いてもその時々に違う炭が出ます。黒炭の場合、窯のどこに置いたかでも炭の質はかなり違ってもきます。それでも、同じ人が焼いたら(仕分けは必要にしても)そこそこ炭もそろってくるのですが、違う人が違う窯で焼く炭は違ってあたりまえとなります。
米と同じくらい炭が生活の必需品であった頃は、資格を持った専門の検査官がいて、等級に分けて出荷されていました。今はそれもなく、本当にいろんな炭が出回ってます。炭を使う人が少なくなって、この焼鳥屋さんのようにいい炭を見分ける力を持つ人も少なくなっています。
7/17
煙突口306度。ねらし開始。完全に煙はない。臭いも薄い。ただ、竹の臭いは少しクヌギの場合とは違う。380度で障壁を壊し始めると煙が少し出始める。中は全体が明るくならない。竹は違う感じがする。竹のため量もほんの少しになっているせいもあるかもしれない。430度を超えて、400度計で計測不能になって1時間後に窯止め。
7/15
7時200度、16時212度。煙はクヌギと比べるとかなり少なく、この時点でほとんどない。精錬は、明後日か。
薄っすらと青みがかっているのが煙 極少ない
ネットでラジオ番組を製作中の方が来て、山でインタビューを受けました。
2時間も鳥のさえずりの中でのんびりするなんて普段はないので、気持ちがよかった
7/14
120度。竹酢液採取終了。前回(2000/4〜6 5/22)のクヌギの太いのばかりの炭焼きと比べると一日以上炭化が早い。
7/13
82度、ぎりぎりで自発炭化に達しました。ここが緩やかに進んだ方がいい炭になるので期待できるかも。
ちょろちょろと竹酢液が滴り落ちています。

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7/12
口燃しをしつつ、竹酢液を採るために、これまでタンクに採った木酢液の小タンクへの移し替えとタンクの清掃。この木酢液はこれまでより、より厳しく煙突口温度120度までで採取をやめたもの。それでも3ヶ月も経つと下の方にタールが溜まっています。下の方は、色が黒ずんでいて、上部の淡いワインレッド色とはまるっきり違う。口燃しの方は、少し早めに薪を一杯に焚き口に詰めて終えました。煙突口温度は75度。
ちょっと早すぎたかなぁ。自発炭化に届かないかも。
7/11
いゃぁ、こんなに暑い日は、火のそばにいるだけで汗だくになります。
2日目の予備燃し。いつもなら手をかざして、ほんのり暖かい程度でこうして、煙突口に草をかぶせます。今日は、出荷作業にかまけて、まだ大丈夫だろうと1時間焚き火をしていたら、手をかざすとアチチというくらいになっていて、あわてて草を置きました。木酢臭もしていたし、少し加熱しすぎたかもしれません。竹は炭化がやはり早い感じです。
7/10
やっと竹を入れ終わりました。普通の木以上に、滑るので入れるにしたがって、どんどん斜めに倒れていきます。普段は、最後に太さ23cmほどの木を二つ並べて、入り口を塞ぐのですが、竹ではその最後のも倒れこんでしまうので、最後はどうしようかと考えました。入り口を木で塞いだ後に練り土で作る障壁を作り始めて、それを滑りとめにすることにしました。                      
滑り止めに左だけ障壁を作り始める  竹を詰めの残りの障壁を作る      障壁完成
まだ開いている右から材を入れます。なんとかうまく入りました。ねらい通り、すべて竹だけの炭焼きなります。障壁を作って、予備燃しにかかりました。
7/7
竹にも楽なところがありました。軽いことです。ですから、いちいち縛って入れていても、それほど時間は食わないし、腰にきません。身体にくる感じからするとクヌギやナラの10分の一くらいの重みかなぁ。でもこのことは価格にもろに反映されます。重さでの取引の炭ですから、k単位の値段は高くなる他ありません。

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7/6
竹の材作りがやっと終わり、窯に入れ始めました。
敷き木も竹、立て木ももちろんすべて竹ですから、滑って崩れて、たいへんです。やはり相当数は、縄で縛ってから立ててやるしかなさそうです。




7/5
クロポトキンの「相互扶助論」を読んでいます。自然界はよく弱肉強食ばかりがセンセーショナルに取り上げられます。でも実は助け合い、支えあっている生き物ほどしっかり生き残り、種を保存させているんだ。アリや蜂や草食動物、渡り鳥…….人間もしかり。自然とともにあった伝統的な社会はもちろん中世ヨーロッパの同業者組合など。自由都市では飢えることはなかった。100年も前の本です。
その後、人間は、人同士、そして他の生き物たちとの相互扶助を怠り、今やその生存基盤である地球そのものすらも破壊しつくさんとしています。間に合うかどうかはわかないけど、なんとかしたい。そのひとつに本当に微力ながら、山に入り、炭を焼くこともあると思っています。
7/4
割った竹で節を取っていない物に雨水が溜まりました。ハンマーで節を落とすと、少し白く濁った水が顔にかかる。いい臭い。竹の子の香りです。
水が溜まったところは、そのままカビている。普通の材と違って、割ったものは雨に当ててもよくないようです。竹はやっぱり手間がかかります。
7/1
今度の炭焼きは竹だけを焼こうと思っています。昨日のTVでも、竹酢液でうがいをすると口臭が消え、悪い菌を抑えると紹介していたようですね。
これまでは窯の一部に入れたことはあっても、大量に焼くのはじめて。竹はそれにしてもたいへん。まず、切りそろえる。チェーンソーの刃が滑って切るのがたいへん。竹の上で作業しているとオイルのせいもあって、ツルツル滑って、アシカの玉乗り状態。その後、4つや二つに割って、節をハンマーて叩き落として。これでやっと材の準備完了です。今日は、10時間以上かけてまだ一窯分ができあがりませんでした。それにしても暑かった。

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