| 私の窯作り〜初代窯 私の窯作り〜二代目窯 100人での窯作り 倉渕村での白炭の窯作り 窯の土について |
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| 前から見た煙突底部 | 横から見た煙突底部断面 |
19日。目地コテを買ってきて、レンガの目地にしっかりと練り土を塗りこみました。床にも約3cmの練り土を張りました。窯奥に対して入り口を1cm低くして、水の流れを良くしました。もちろん、師匠がです。こんな細かい仕事はとてもまねできません。 21日。少し床が乾いたので、敷き木をひきました。1cmまでの細い枝を普段の炭焼きよりは少し厚めに敷き詰めます。翌日は土フルイ。 23日。原木入れ。太いのが多く、ほんとは割った方がいい炭が出るのですが、今回は余裕なく、そのままで。 24-25日。天井型づくり。おわんをひっくり返したような形を木で作ります。これが結構時間がかかって大変でした。まず、天井の立ち上がり部分はうまく曲がった木を選んで、並べていきます。一番高い窯の中心部分が窯底から6尺になるように糸を張って見当をつけて、そこに向けてなだらかな丸みをつけます。今回は時間がないということで、30cmもある木を主に使って、端の球面はチェーンソーで加工しました。木をのせて行く時も、当たりを見て、しっかり乗るように当たりを取っていきます。これらも、師匠はうまい。ログハウスでも作れちゃいそうです。最後に細い枝を3cm程に切った物を隙間に入れたり、乗せたりして完成。その上に紙をのせて、飛ばないようにレンガを置いて押さえました。 師匠のおかげで、やっとなんとかここまでたどりつきました27日の天気は大丈夫そうです。後は、一日で天井づくりがうまくいくことを祈るのみ。
28日。朝より雨。午後より日が差す。本当に天にも助けられた。土とセメントを半々の割で練って、2cm程の上塗りをする。最後はほうきで横に筋をつけて、師匠こだわりの窯の完全なるできあがりです。ほんとに格好のいい立派な窯です。この地方のスタイルなのかというと、2つ、3つ、近くの窯を見たところからするとまったく違って、師匠型の窯と断言できます。中国の古墳を思わせるというのは私だけでなく、何人かの口から出たことで、そんな風格さえ漂う美しさがあります。この格好良さが、できる炭の良さにダイレクトに反映しているという感じを持ちます。これも、私がこれまで見た5つ程の窯と炭との関係からして、理屈では言えない部分があったとしても確かに感じます。 以上天井上げ当日までは一人で、土運び、土フルイ、窯底作り、天井型作りをのべ30日ほどでこなし、天井上げ当日は、30人以上で朝から夕方までかけて作りました。 ★結果 <作業の流れ> 1月の雪がやっと乾いたと思われる2月になって、作業にかかりました。 2日目/朝方まで、雨で、土が湿って散々。土が水を吸って、重く、盛り土が進まない。やっとこさ、入口部分に大谷石を立てる。構造図のように、窯の左右の方向に向かい合わせて、入口の大きさが上42cm、下50cmになるように傾けて立てる。 3日目/レンガの間の、目地をコテで埋めて、105cmに内壁上部を整え、水平も見る。前に水をはかすため、前を奥に比べ3cm程低くするように、約3cmの厚みで、底に練り土を塗って行く。入口部分の底は強度を持たすため、10cm程土をはいで、練り土を入れる。 4日目/午前中、天井の型作り。時間がないので、20〜30cmの太い木を載せて、あとで、チェーンソーで型に加工していく。これは、ほとんど2人で。あとのメンバーは、土ふるい。天井最高部の傾斜が、少し緩いが、なんとか、お椀状の形ができた。これに、ござをかぶせる。今回、側壁と天井部分を分離し、熱に対して天井部分だけが伸縮するようにしたい。で、ござは側壁を飛び越して盛り土の部分にまでかかるようにした。 午後、粘土:黒土:砂:セメント=3:2:4:1と少し粘土を多めにして混合し、赤ん坊の頭大に練り上げた練り土をござの上に、下からたたきつけて、のせていく。一番下で21cm、最上部で9cmの厚みになるようにする。途中、下から4分の一部分で18cm、真ん中で15cm、下から4分の3部分で12cmと、計測しながら築いていく。 一回目の炭焼き/火を付けたその火の夜、いきなり、近隣の住民から、煙について苦情を受け、深夜に公園の案内所の方が、一旦煙突をふさいだなんて、ことでどうなることかと思われたが、説明の上、炭焼きを継続し、3日間で、炭焼きは終了した。天井はなんとか落ちずにふんばってくれた。これで、真に窯が完成したことになる。任された者としては、やっと一安心できた。 <私の炭窯と比べると>・大きさが、私の炭窯と比べて、底辺の面積で約半分です。出炭量も半分以下と考えられます。 <4日でできたことについて> この3月まで、朝日新聞の夕刊マリオンに田舎暮らしについて連載コラムを書いてる人が「炭焼き窯つくりは、究極の田舎暮らしでまだできないでいる」なんて言ってましたが、そこまでは言うと言い過ぎかなとは思います。私なんかその奥深さがわかっていないからかもしれないけど。 2000/5/20 HPを見て窯作りのご相談をいただいた方への返信から
土管は大谷石の上に一部乗せるように入れこみます。石、レンガ、土管の間や地山との間は練り土(土6:焼土3:セメント1)を空気が入らないようにたたきこみます。練り土は3種をスコップで良く混ぜて、水を入れて、長靴で踏み、さらに鉄板にたたきつけて、空気を抜いて、幼児の頭くらいの団子にします。
窯入り口部分を4cm程掘って、練り土を入れました。窯底部分の中で一番酷使する部分なので補強します。
この日から毎日師匠が来て肝心な所は全てやってくださいました。仕事が早い上に、ていねい。助手たる私はついていくのが大変でした。

窯を上から見た図 できる炭は20俵の予定
16日-18日。入り口と外壁、内壁づくり。入り口は正面から見て左図のように石を組みます。少し窯の方向に寝かせて、二つの大谷石を肩が当たらない程度の間隔に立てて、その上に三角帽子のように、大谷石を加工して乗せます。二人でそれぞれ石をもって、間に練り土を入れて、たたき合わせるように置きます。三角にするのは炭焼きで原木を入れる最後に上げ木をする時に作業しやすいように。入り口付近は原木入れ、炭出しの作業や口燃しでの温度の上昇で、一番消耗の激しい所なので、空気の漏れる可能性のある部分は良く練った土をたたきこみます。外壁は大谷石6つとレンガで組みました。これは直接空気がもれる所ではないので神経を使う必要はありません。
内壁は、奥の地山の部分は木の棒でたたきこんで、その上に3cm厚みで練り土を塗りました。根などがあって弱そうな部分は15cmほどかきとって、練り土をつめました。前部の盛り土部分も15cmほど削りとって、レンガを練り土で積んでいきました。右手部分に大きめの根があって、こちらはかなり奥までレンガを積みました。しめて、計200個、大谷石は12個使いました。最後に、天井を付ける一番上の部分は板を渡して水平器でしっかり、水平に。さすが、師匠の仕事はていねいです。
(2)天井作り
10月26日。食事などの買い出し。セメント6袋買い足し。これで計11袋を使いました。土フルイをこの日、駆けつけてくれたFAGRIの樵さんとNackさんがやってくれました。暗くなってからテントを立てて、炭火で肉、野菜、魚を焼いて、炭火の色と音(私も始めてしっかり聞きました。カランカランと言います)を肴に、お酒もおいしかった。泊まったのは、夜遅く仕事から直接来てくれた私の友人を含め4人でした。月がとっても明るい夜でした。
27日。いよいよ、当日です。天井は一日で作り終えないとそこからひびができてしまいます。本当にこの日のうちにできるのか、人手は大丈夫だと思うのだが、土が足りるのか。せっかく大勢に来てもらって、できませんでしたじゃ申しわけない−−という不安のうちにスタート。泊り組と師匠は8時から作業開始。9時頃から集まりだして、総勢22人もの方が来てくださいました。
天井の立ち上がり部分には、製材所からもらってきた薄いぺらぺらの板を曲げて、粘土を入れこむ枠をあらかじめ置いておきました。立ち上がり部分で7寸、天井の一番高い部分に向かって段々と薄くなって、中ほどで5寸、てっぺんで3寸(七五三)の厚みになるように、木で組んだおわん型に張った紙に十分に練りこんだ土を張り付けていきます。厚みを確認しながらやっていくので、立ち上がり部分から順に同じ高さの部分にぐるりと張り付けていきます。昼までにちょうど山の中腹、厚み5寸の所までたどりつきました。
練り土を張り付けるのが2人、山からの土取りに1人、土フルイに1人の他は、スコップでの土混ぜ、ビニール手袋での土練りを力一杯やっていただきました。窯の形が古墳のようで、人の力による大土木事業を見ているようでした−−なんて人事のように感じたのは今日で確実にできることがはっきりしてきた午後2時頃。3時には全ての作業を終えて、窯の周りで記念撮影して乾杯。
実は人数はこの半分ぐらいで十分で、この人手だと昼頃には終わるんじゃないか−−なんて考えていました。とんでもなかったです。これだけの人手がなんとしても必要だったのです。ほんとうに、ありがとうございました。何度言っても言い足りない。
一生、この日集まっていただいた方は覚えていなければと思います。
29-31日。天井を雨から保護するために小屋をかける。これが、思っていたより大変でした。でも、師匠や地元のベテランにお願いして立派なのができました11月1日、雨。またも天に感謝。雨に打たれていたらさらに乾きに時間がかかったことでしょう。
私の窯作り〜二代目窯
1999年9月の天井つくり直しの記録です。
初代窯は、天井のひびが大きく、98年夏には作り直そうかと考えたのですが、その後1年は、炭焼きのたびに耐火パテと耐火モルタルをひびに埋め込んでなんとか持たせました。いよいよ99年9月末に天井作り直しの日を決め、みなさんに参加をお願いしはじめると同時に、一人で8月半ばから作業を開始しました。せめて今回は10年は持つ天井を作るのが目標です。 改良点は以下です。
太さ5、6cm、長さ40〜50cmの曲がった枝をうまく持ちやすく、叩く面を少し平たく加工した叩き棒(師匠が作ってくれた)で10人程が天井の周りをぐるぐる回りながら叩いた。
土の量は、山土と焼き土各、平スコップに山盛り7杯×30袋でした。
前回は一週間くらい自然乾燥させて、着火しましたが、今回は叩きで作り、表面はガチガチに硬かったので、翌日から少しずつ焚き火をしはじめました。
一度目の炭焼きの後、内部から天井を見ると結構ぼろぼろ落ちてくるし、ひびもあり、これはまただめかなと不安になりました。3度目の炭焼きの頃まではひびも広がっていきました。でもそれ以降は、安定してきて、ひびはそれほど広がっていません。10年は難しくても、前回よりは持ってくれるのではないかと思っています。
窯底の炭化は目論見どおり初代窯よりもいい感じがしています。100人での窯作り
1998年2月にのべ100人程で、4日で炭焼き窯を作りました。だいぶ時間がたってしまいましたが、忘れないうちに書いておこうと思います。場所は、埼玉県入間市にある「緑の森博物館」という県の公園の中です。狭山丘陵の北西部の85haの森そのものが生き物の博物館というわけです。窯は案内所のすぐ西の以前は田んぼだったという湿地に作ることとなりました。すぐ目の前に、傾斜を利用すれば調度いい、緩やかな山があるのですが、そこは所有者の了解が得られませんでした。通常、後ろ半分は山を削って、前半分を削った土で盛って、掘りこめば、作りやすくかつ丈夫な窯ができます。私の窯もそうです。ですが、今回は平地でそれができないので、全部土を盛って作らねばなりません。しかも、水はけの悪い湿地にです。

左は窯を上から見た図です。
できる炭は10俵(1俵=15k)のはず
<窯の大きさと各部寸法> 本格的炭窯としては、最少の物と考えます。
内部−煙突を除く奥行き/180cm×横140cm
天井−最高部は下図の左図の円の中心で高さ150cm、そこら向かって側壁から緩やかに傾斜していく 外観−窯内部の大きさに、前後左右90cmを加えた、高さ105cmの立方体+天井
一日目/窯の大きさに、前後、左右100cmを加えた正方形に、杭を打って、グジョグジョの泥上の土を30cm掘りこんで、固い地盤を出す。炭を50k(少なかったと思う)入れて、赤土を入れて、固める。道路工事で使う機械を使ったが、もぐって、なかなか進まない。
平場のため、窯の内壁を下から、築きつつ、周囲に土を盛っていくことにする。内壁は、耐火レンガに練り土をかまして、積んでいく。レンガの外には、同じくらいの厚みの練り土の壁を築く。レンガを積んだら、その高さ分、周囲に盛り土をする。窯の外観は、としたい。
練り土は、通常は窯で使用した焼き土と粘土を混ぜるが、今回、焼き土がないということで、砂で代用した。今回の内壁の混合比は、粘土:黒土:砂:セメント=2:3:4:1。すべて、県で用意した物です。レンガも、全て耐火レンガでお金かけてます。ちなみに、私の窯は普通のレンガがほとんどで、一部高温で焼いたキュロットレンガです。
煙突部分は、吸い込み口は高さ7cm×幅36cmで、レンガに大谷石を乗せました。その裏は、レンガで組んで、大谷石とそのレンガの上に内径15cmの土管を乗せ、高さを145cmとなるようにしました。煙突は下の部分にふくらみをもたせます。煙突口から、逆に風が吹き込んでも、窯内に強く吹き込まないようにするためで、ランプのふくらみと同じ効果があります。(私の初代窯(1)煙突、内壁、入口作りの図参照)
この日は、内壁を三段積んで、終了。
細木をかませて、縄などで縛ればよい。また、窯の内側に少し傾けて立てる。これは、炭を焼く時の障壁を作ったり、窯をふさいだりする時にそれにならって、やりやすいように。その大谷石の上に寸法に切った大谷石をのせて、入口は完成。 内壁レンガをほぼ積み終わり、煙突部分もできる。
底ができたら、底に製材片を敷き、その上に原木を奥から順に根元を下にして並べる。入口は大きめの木、2本でふさぐ。立て終えたら、その上に天井の形になるように、木を載せていく。円形の所は、曲がりにあった木を探して、載せる。 この日は、木を載せ始めたところで、終了。
ちょっと、粘土を載せると天井の最高部が、ほとんど平坦になってしまって、いまいち不満足ではあるが、強行日程で、なんとか窯ができあがった−−−と思われる。
・天井の形が、私の窯が、最高部に向けてほぼ均一に傾斜がついているのに対して、この窯は最高部が平坦になってしまって、野球帽型になった。
・入口上部は、私の窯が最後に上げ木を入れやすいように、山型/\にしたのに対し、この窯はこれを省略して、ただ石を載せただけにした。
・今回、天井と側壁とを分離して、天井にひびが入りにくくした。 などの違いがあります。実際に自分で焼いてみて、炭のでき具合がどうかをじっくり比較してみたいですが、それがなかなかできないのが残念です。
いずれにしても、4日で作ってしまうなんていうのは、のべ100人という人数ゆえです。大まかですが、作業人数です。
1日目と3日目/全日10人
2日目と4日目/全日10人+午前15人+午後15人
全日作業した人は、入間の地元の古米作りなどをやってる「いなかの会」の方、隣の所沢の県の施設を母体とした「いきものふれあいの里炭焼きの会」の方、公園と県の職員の方。午前と午後に分かれて、作業したのは県主催の雑木林体験講座の参加者の方です。
正確に数えたわけではありませんから、もっと多かった気もします。途中参加の方や、用があって早めに帰る方もいましたから。倉渕村での白炭の窯作り
1998年9月、群馬県は榛名山麓の倉淵村での白炭窯作り見学に行きました。
この日は、倉淵村の6基目の白炭窯の天井作りが行われました。村の炭焼き仲間が5人集まっての作業です。
浅間山麓まで行って仕入れてきた浅間石を形を見ながら、窯の側壁の上に並べていきます。三角形というか、扇方というか、内側が外より短く、上と下の面はなるべく平行な石を選んで並べる。隣に置く時に、なるだけ、左右の面が隣の石に接して、支え合うようにして、「決めて」いく。しっくりこない時は間に、小さいくさび形の石を叩きこんで行く。最初は大きめの物から順に小さい物をのせていく。次の段を積む時は、かなり中にせり出す、というか、せり入れるという状態にして、だいたい4段くらい積んで最後に石一つを叩きこむ。
あとは、隙間に小さい石をなければ叩き割って作って、叩きこんで、人が乗っても崩れないしっかりしたドーム型の天井となります。あとは、土をたたきつけて、天井の完成となります。
8俵出るだろうということですから、白炭窯としてはほぼ標準的なこの窯。このやり方の天井つくりで、ほぼ実働5〜6時間というところでした。
土天井窯しか作ったことのない私としては、とっても勉強になりましたし、将来白炭窯を作る時の心強い人たちと知り合えて、本当に収穫の多い一日でした。
それと、私よりも30年近く先輩の炭焼き世代の方たちでしたが、同世代で協同作業できる仲間がいるというのはなんともうらやましい限りでした。
窯の土について
1999/6/20
炭窯の土というのはかなり重要です。幸い私の窯場の周辺には、炭焼き窯をいくつも築いたという山が複数あります。今も窯跡に焼き土が残っている所もあります。つい2週間程前に天井を完成させた隣町の若者も、そこの土を懸命に運んで行きました。 この9月に予定している天井作り直しの土はこの候補の山のいくつかから土を運んで、焼き土との配合もいろいろ作ってみて、窯の中で炭と一緒に焼いてみて、慎重に決めたいと思います。
私は土の窯こそがいい炭を焼くんだと思ってます。土が炭焼きの初期の段階で、しっかりと水蒸気を吸って、後期の段階でゆっくりと吐き出していくこで、ゆったりとした炭焼きができると、かの岸本定吉氏も書いています。群馬の倉淵村の方は、側壁にも一切、石を(もちろんレンガも)使わない黒炭窯を見せてくれて、いい炭を焼くには土だと言ってました。
各地で耐火レンガの壁と耐火セメント+鉄筋の天井の炭窯を作っている方も、炭の質は落ちると言ってました。 天井が半永久的に持って、落ちる危険がないということで、このタイプの窯はこれからも増えていくでしょうが、私は土にこだわっていきたいと思います。昔ながらの窯かというと、レンガも前部では使っているし、天井にもセメントを一割混ぜているので、近代の恩恵は受けているのですが、せいぜいそこらあたりにしておきたいと私は思ってます。実際に、焼き比べて、どの程度、炭の質が変わるのかを実体験してみたいとは思いますが。
まぁ、こういう理念的なこと以上に、これまで私が土を基本とした窯で焼いてきたということをベースに置く以外にないということが一番のこだわりの理由です。
問題は土の配合です。HPには粘土と焼き土と書きましたが、焼き土がない場合、焚き火で作るのもたいへんですし、苦労しても焚き火では温度の関係で、いい焼き土はできません。代替として、砂を使います。粘土と砂とそれらに対して1割ほどセメントを混ぜて、焼いて試験してみます。本などには焚き火とありますが、やはりこれでは、温度が足りません。お勧めは、オカリナの作り方であったのですが、七輪で炭をおこして、十分赤くなつたところで、網に土を載せて、七輪の網を載せる土手のところに鉢をひっくり返して載せます。七輪の下の通気口からあおぐと、鉢の底の穴から、透明な薄青いガスが出ます。このくらいになるとかなり高温です。これをできるだけ長く炭を時々足したりして、4、5時間以上やればそれなりにわかると思います。
土の配合を何種類か作って、焼いたあとに、目の高さから堅い土に落としても、びくともしない一番堅いのを選びます。 天井を作るときは、特にこの配合の良しあしで、持ちがぜんぜん違ってきます。ただ、私も二度天井は作りましたが、まだ満足の行くものができていませんので、なかなか難しいものですが。
天井作りは人手がいるとHPには書きましたが、人集めが難しい場合は、アスファルトを固める機械がありますよね。どんどん叩き締める奴、あれを借りてきてやれば数人でできるとのことです。
土はすべて、天火に干してやって、乾燥させて、叩いて、一番荒い目のもので構いませんからフルイでふるってやってください。この作業が窯作りの中で一番時間がかかる作業です。ふるいきれずに、フルイに残ったものはさらに叩いてつぶしてやります。その後、混合をします。堅さは、なんとか団子が作れるギリギリのところ。水は極力少なめにします。天井作りの本番では、団子にならなくても、叩き締めるので。叩いていくと水が染み出てきます。 焼いてみる時の大きさはなるべく大きめがいいです。
配合ですが、純な粘土なら、砂7〜6粘土3セメント1を基本にして、その前後にいくつか作られてはどうですか。セメントは普通のものです。耐火のものは、通常、耐火のみで使用するようです。私が昨年秋に天井を作り直した時には、10種近く作りましたが、そこまでは難しいでしょうが、窯の成否は、土の配合が8割から9割とお考えになって、時間のある限りじっくり配合をお決めください。